APS(アドバンスト・フォト・システム)カメラ

 

Leica C11/使い方 その2

 

 

 

さてBuonoをご覧いただく読者の大半はスクーターに乗っているだろうし、そうでなくてもスクーターが好きだったり気になっている方だろう。
乗っているなら1度や2度くらい、愛車の写真を撮ってみたことがあるはずだ。
そうでなくてもツーリングの一コマやイベントなど……いや、もっと言うと普段の生活で写メしてみたりしたことは間違いなくあるだろう。
携帯に搭載されたカメラ機能まで含め、デジタルの普及によって写真を撮りそして残すという行為はグッと身近になったと感じる。

でもそこで提案したいのが「フィルムで撮る」なのだ。
撮ったその場で見られるデジタルもいいけれど、現像してプリントの仕上がりを見るまでどんな風に写っているのかわからないドキドキ感もなかなかいいもの。
現像に出してからプリントを手にするまでの不安や期待、それに楽しみといったフィルターが、仕上がりを目にしたときの喜びを何倍にも高めてくれる。

たとえば古めのハンドチェンジ・ベスパなどに乗っている方なら、フィルムカメラの楽しさとシンクロできそうな気がする。
エンジンをかけるためにキックを踏む、ガソリン給油時は必ず2stオイルを混ぜる……などなど、「より便利」にという名目でなくなっていった機能や操作といったものを、いたって当たり前のこととして受け入れているのだから。

 

◎取り扱いに関して(中編)

 

日時の設定と表示選択が終わったら、今度は液晶表示部の下側にあるタイマーボタンを押してみることにする。これはタイマー撮影をおこなうための準備操作となる

……タイマーボタンを1度押すと液晶表示部の右上にタイマー撮影を示すアイコンが表示され、その下に1と表示されタイマー撮影時のシャッター回数が数字で示される

タイマー撮影時のシャッター回数とは、タイマー撮影モードでシャッターボタンを押した後にシャッターが自動で切れる回数のこと。この場合は1回シャッターが切られる

タイマー撮影モードでシャッターボタンを押すと、レンズ上部の赤いダイオードが約7秒点灯してから約3秒間点滅し、その後にシャッターが自動で切れて撮影となる

タイマーボタンを2度押してからシャッターボタンを1回押すと、およそ10秒後に1度目のシャッターが切られ、さらに約10秒して2度目のシャッターが自動で切られる

同様にタイマーボタンの3度押しでは、シャッターボタン1回押しで約10秒経過するごとにシャッターが自動で3回切られることになる。なおブラケティング設定はない

今度は液晶表示部の下側にあるモードボタンを操作してみる。これにより撮影モードを変えられるので、シーンの状況に合わせた最適な撮影が可能となるわけだ

モードボタンの操作をおこなうと、写真で示した列(液晶表示部の上段位置)にどの撮影モードになっているかが一目で確認できるように表示される

まずモードボタンの1度押しで、このように表示される。目のアイコンは赤目軽減機能を示しているので、断続的にフラッシュが発光してからシャッターが切られることになる

つぎにモードボタンを押すと、フラッシュの強制発光を示すアイコンが表示される。この状態では、シャッターボタンを押すたびにフラッシュが発光することになる

そのつぎはフラッシュ発光禁止モードとなる。しかしプログラムAEであること、シャッタースピードが1~1/600秒であることからシャッターが切れないこともあるので注意

つぎにモードボタンを押すと、風景撮影を示すアイコンが表示される。この状態に関する説明がいまいち不明だが、一般的には絞り気味に設定されたモードだと思われる

そのつぎは夜間ポートレートモードを示すアイコンが表示される。このモードでも断続的な発光後にシャッターが切られるので、赤目軽減機能との具体的な差は不明

今度は画角コントロール用ズームボタンを操作してみる。背面右上に2つ並ぶのがズームボタンで、右がテレ、左がワイドとなる。なお起動時はつねにワイド端だ

写真は起動時の状態。ズームした後にワイド端までシフトしても同じ状態となる。ワイド端のF値は4.8で、画角23mmは35mm版に換算すると30mm相当となる

写真はテレ端までシフトした状態。かなりレンズが迫り出すことがわかる。テレ端ではF値が9.5となり、画角70mmは35mm換算への換算で90mm相当である