ウェッジフォルムで走りをイメージ

ハードなスポーティモデル、それがT MAX

 

38psを絞り出す500cc水冷4ストロークのパワーユニットを搭載し、圧倒的な"走りのキレ"により絶大な人気を誇るT MAX。
ATスーパースポーツ(オートマチック・スーパースポーツ)というカテゴリーの筆頭に位置し、運動性能の高さで世界中の注目を集めている。

 

現行モデルは2010年8月20日にカラー設定の変更を受け、上質感と高級感を感じさせる「ハイテックシルバー」を新採用。
継続設定となる「ブラックメタリックX」との2色展開となり、同時にフロントカウルのサイド部に音叉マークが織り込まれた。
そもそもT MAXの国内デビューは2001年で、スポーツバイク感覚のハンドリングを楽しめる新世代コミューターという位置づけであった。
その後、2004年にF.I.(フューエルインジェクション)&ラジアルタイヤを装備。
2008年には新設計フレーム採用&前後15インチ化にともない、デザインも一新された。
これにより"走りのパフォーマンス"と"クオリティ感"の向上を実現している。

 

そんなワケでここ数年は大きな変更もなく、完成の域にあると判断できるT MAX。
ハンドリング、コーナリング、吹け上がりのどれもが軽快さに満ちていて、回すほどに楽しいと感じさせてくれる。
もちろんフワついた感じもなく剛性感の高さが特筆で、速度域を上げ、コーナーが増えると水を得た魚だ。
コーナーへの進入から立ち上がりまで、きっちりと狙ったラインをトレースできる喜びに満ちているし、ツイスティなワインディングへとT MAXを持ち込んでやれば、意のままに操る感覚でスーパースポーツライクな走りをたっぷり堪能できる。
そうしたアクティブライドを可能とする反面、腰高感は否めない。
しかしコントロール性と旋回性は大いに魅力的といえる。
またレスポンスのいい上昇感で回すほどにパワーがでる印象のエンジンは、80km/hあたりから上の"カムに乗った"フィールこそが持ち味となる。
このように車体とエンジンがスポーツマッチングしているだけでなく、低速でのバランスも思いのほかいいので、狭く(アクセルを)開けられないシーンでも安定していることをつけ加えておきたい。

 

■問い合わせ先:ヤマハ発動機お客様相談室(0120-090-819)

 

 

【主要諸元】
T MAX(94万5000円)

 

ハイテックシルバー
ハイテックシルバー

◎通称名:XP500 T MAX
◎型式名:EBL-SJ08J
◎全長×全幅×全高:
2,195mm×775mm×1,445mm
◎軸距:1,580mm
◎シート高:800mm
◎車両重量:222kg
◎乗車定員:2名
◎燃料消費率:25km/L(60km/h)
◎エンジン型式・種類:
J408E・水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒
◎総排気量:499cm3(cc)
◎内径×行程:66.0mm×73.0mm
◎圧縮比:11.0:1
◎最高出力:28kW[38PS]/7,000rpm
◎最大トルク:44Nm[4.5kgf-m]/5,500rpm
◎燃料供給装置形式:
フューエルインジェクション
◎始動方式:セルフ
◎点火装置形式:TCI式(フルトランジスタ式)

ブラックメタリックX
ブラックメタリックX

◎バッテリー容量/種類:
12V-8.6Ah(10h)/YTZ10S
◎潤滑方式:強制圧送ドライサンプ
◎エンジンオイル容量:3.6L
◎燃料タンク容量:
15L(無鉛プレミアムガソリン指定)
◎クラッチ型式:湿式、遠心多板
◎変速機形式: Vベルト、自動式
◎変速比:2.025〜0.728:無段変速
◎減速比(1次/2次):2.659/2.262
◎キャスター角:25°00′
◎トレール量:92mm
◎タイヤサイズ(F/R):
120/70R 15M/C 56H(チューブレス)/160/60R 15M/C 67H(チューブレス)
◎ブレーキ形式(F/R):
φ267mm油圧式ダブルディスク(モノブロックタイプ)/油圧式シングルディスク
◎懸架方式(F/R):φ43mmテレスコピックフォーク/スイングアーム
◎ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ:ハロゲンバルブ/12V、60W/55W+55W
◎フレーム形式:アルミ製ダイヤモンド(CFアルミダイキャスト)
◎エミッション:平成19年規制に適合