APS(アドバンスト・フォト・システム)カメラ

 

Leica C11/使い方 その1

 

 

 
なんで? なぜいまさらAPSカメラ!? ……そう思われてしまうだろうことは十分予測できるのだが、APSのなんとなく気楽でちょろい感じはけっこう好きだったりするのだ。
それにじつは在庫しているAPSフィルムを消費するために、なにかいいカメラはないかと探し求めていたというところもあったりする。
そしてたまたまLeica C11を手に入れることができ、しかもそれが破格のプライスだったことがなおさら嬉しくもある。

さて、いま手元にあるC11には元箱がなく、取扱説明書の類いもない。
付属品だったハンドストラップ、それにプラ製クリアケースはそろっていて、たいしたダメージもなく一安心。

いざ使ってみようと思ってC11に触ってみたが、まずは取説などをチェックするのが無難だろうというわけでweb検索を開始。
しかしC11に関する情報はあまり見当たらない。

そこで"幸か不幸かC11をゲットされる未来の誰か"のために、マニュアル的なものを残しておくことにした。
なので未来の誰かさん、どうぞお役立てください。
ただし自己責任で。

それと手順撮影に使ったカメラはたまたま手元にあったもの(SONY・NEX-5 × Carl Zeiss Jena・Flektogon 20mm/F4)なので、ちょっと広角すぎて歪んでいるだとか、手ぶれはどうにかならないのか? ……だとか、ホワイトバランスの調整はどうなっているのか? ……などは、たとえ気になってもスルーすべきところと心得ていただきたい。

 

◎取り扱いに関して(前編)

 

使用電池はCR2型のリチウムタイプが1つ。メーカーはどこでも構わないだろうが、コンビニでたまたま売られていたのがこれだった。725円もして、かなり高額な印象

使用フィルムはカートリッジタイプのAPSフィルムとなる。しかしすでに富士フイルムとイーストマンコダックでは生産を終了しているので入手は店頭在庫分のみとなる

電池交換するには背面左上方の電池ブタを開けておこなう。写真の位置に指をかければ、さほど力を要せずにカパッと開口する。無理にこじ開けると壊してしまいそう

ちょっと狭くて入れにくい電池室だが、開けたフタの上に向きを合わせて電池を乗せ、フタを軽く閉めてからもう1度開き、そこを指で押し込んでやれば簡単に入れられる

正しく新しい電池の装填が完了すると、背面の液晶表示部に電池の残量が示される。また電池残量表示の下部に、日付もしくは破線が表示されるのでこれが正解だ

日付合わせは電源ONで操作するため、電源ボタンでC11を起動。1つ前の写真で破線表示なのが日付となっているのはうっかり触ってしまったから。気にせず進める

電源ONでレンズカバーがスライドして、レンズ部が迫り出す。それと同時にポップアップフラッシュが立ち上がり、撮影のためのスタンバイモードとなる

液晶表示部の右脇にあるボタンのうち、上側の日付ボタンを短押しで日付表示となる。左から順に年、月、日と並んでいないなら、そのように並ぶまで短押しを繰り返す

つぎに日付ボタンの長押しで、左端の年号表示部分が点滅する。その状態で液晶表示部の下側タイマーボタンを押すことで、点滅している表示箇所の数字が変わる

……タイマーボタンで任意の数字に変えたら、日付ボタンを押すごとに月、日、時、秒と点滅箇所が移るので、タイマーボタンと併用して希望の日時に合わせるだけ

日時を合わせ終わったら日付ボタンで好みのデート表示を選ぶ。最初は年、月、日の順に左から並ぶもっとも(?)オーソドックスな並び順でのデート表示となる

もう1度日付ボタンを押すと、今度は左から順に月、日、年で表示される。この表示順は海外で多く見かけるけど、あまり日本人には馴染みがないんじゃないかと思う

さらに日付ボタンを押すと、つぎは左から順に日、月、年となり、最初の並びとは逆順での表示となる。これも馴染みがないけれど、好みのものを選ぶといいでしょう

もう1度日付ボタンを押すと、今度は日付ではなく時刻が表示される。日時の設定で気づかれたと思うが、時刻は24時間制での表示となりamやpm表示はなし

そしてもう1度日付ボタンを押すと破線表示に。まだ自分でも撮影をしていないため想像となるが、破線表示で使用すれば仕上がりにデート表示は入らないだろう